野菜果物大百科 第1号 「米(稲)」 平成12年11月5日発行

 こんにちは! 発行者の加納です。
岐阜の、田舎百姓がお届けする野菜・果物・薬草等「有用植物」のメルマガです。
 記念すべき第1号ですので、日本人にとって一番大切な「有用植物」である、「米(稲)」から始めることにします。
 ちょっと熱くなってしまい、長くなってしまいましたが、御読み下さい。



 「米(稲)」
 米は、我々日本人にとって特別な植物です。神話では、天照大御神から、人々の食べ物として稲種が授けられたとされ、米は日本人の主食。「いのちの根」=「イネ」です。
「♪村の鎮守の神様の今日はめでたい御祭日」と唱歌にもある秋祭りは米の収穫感謝の御祭り。 今でも稲作農耕儀礼は、数多く残っています。日本文化は稲作を底辺にして発達してきたのです。
 稲(米)は、縄文時代晩期頃にはすでに栽培されていたようです。その頃の米は「赤米」だったようで、今の白い米ではなく、赤い色がついていました。その名残が「赤飯」です。御祝い事・特別の行事の時には、昔の赤いご飯を再現するのです。
 この、赤い米「古代米」は、今でも神社の御供え用の米として、一部地域で大切に保存栽培されています。 古代米については、ホームページの方に載せていますが、機会をみつけて御話ししたいと思っています。

 今、米というと、コシヒカリが主流です。(最近はあきたこまち・ひとめぼれ等も出てきましたが…。)どこへ行ってもコシヒカリは栽培されています。コシヒカリと云えば高く買ってもらえるからです。
 しかし、いくらコシヒカリと云っても、栽培適地で作らなければ、味も落ちるでしょう。 本当に美味しい米は、気候・土地に合った品種を無理せず栽培した物だと思います。

 早稲の品種と晩稲の品種では、晩稲の方が味は良いようです。最近は、稲刈りがやたらと早くなりました。早い所では、八月の盛夏に収穫します。なぜ早く作るかというと、台風被害を避けるという事と、早い方が高く売れるという理由からのようです。
 稲の花が咲く時に雨が降ると、実付きが悪くなります。また、実が付いてから強風が吹くと倒伏してしまいます。倒伏して水に浸かったりしたら最悪です。晩稲の品種は出穂が八月終わりから九月初めで、成熟が十月中頃から十一月初めになります。(岐阜県辺り) 稲にとって大切な時期が、ちょうど台風シーズンになるわけです。
 早い方が高く売れるというのは、「新米は美味しい」という思いこみ(?)が消費者にあるからでしょう。他より早く「新米」を出せば、実際の味は少々落ちても高く売れる訳です。

 同じ地域で栽培される同じ品種の米でも、栽培農家が違えば米の出来が違います。その出来の違う米を混ぜてしまえば、味が落ちることになります。こんなことを書くと農協さんに怒られますが、農協のカントリーエレベーター(大規模乾燥保管施設)の米はあまり評判よくありません。品種は統一されていても色々な農家の米が混ざり合っているからです。 生産者名が個人名になっている米なら、美味しい米である確率は高くなると思います。(値段も高いでしょうが…。)「コシヒカリ」「新米」というキーワードに惑わされず、「美味しい米」を捜してみて下さい。大都市でしたら、こういったことを考えている米屋さんもあることと思います。

 ところで、私の住んでいる岐阜県には「ハツシモ」という品種の米があります。晩稲の品種で、ちょうど今が稲刈り時期です。稲の丈が長く伸びるため、倒伏しやすく栽培しにくい品種ですが、味は最高です。 大粒で粘りがあり、寿司米に向くという米で、大阪方面へ多く出荷されているようです。
 私の家では、このハツシモを栽培しています。
 前に一度、最高級の「魚沼産コシヒカリ」を戴いて食べたことがありますが、普段に美味しいハツシモを食べている所為か、それほど美味しいとは思いませんでした。地元テレビでも食べ比べ実験をしていましたが、コシヒカリよりハツシモの方が美味しいという結果になってしまいました。 しかし、岐阜でしか栽培していなく、他地域ではほとんど知られていないようです。
 米はコシヒカリだけじゃない! 地方にはこんな美味しい米もあるということを知ってもらう為、ハツシモの特別販売をしたいと思います。但し、販売できる量に限度があるため、先着順、早い者勝ちです。詳しくは、次の<通信販売>のコーナーをご覧ください。
 試してみて美味しければ、お米屋さんで「岐阜のハツシモ」がないか聞いてみて下さい。また、他にも知られていない美味しい米があると思いますので、捜してみるのもよいでしょう。

 皆さん、もっとお米を食べましょう!


        <通信販売>
   田舎百姓こだわりの一品ばかりです。
 ご注文はメールにて、件名を「注文」として送信して下さい。
 注文品目・数量・送り先住所・御名前を御忘れなくお知らせ下さい。
   申込み先 katuya-kanou@mui.biglobe.ne.jp

 ・米「ハツシモ」(自家栽培物)
   販売できる量に限度があります。(限度量60kg)
  この為、御一人様5kgまでで、先着順の販売になります。
  限度量に達した時点で終了になりますので、ご了承下さい。(すでに終了しています)
   ハツシモ 450g(約3合)600円(送料込み)
        1.5kg(約1升)750円
                (送料…郵便小包実費)
        5kg 2150円(送料…郵便小包実費)

 ・生ウコン(無農薬栽培)
   ウコンは乾燥品よりも生の方が効果的。近々、取り上げて解説する予定です。
    秋ウコン 一ヶ月分(300g)700円
    春ウコン 一ヶ月分(300g)1000円
    紫ウコン 一ヶ月分(300g)1200円
     送料…ウコンに関しては、一注文につき300円。

 ・田舎梅干
  世間の風潮は「減塩!減塩!」。  しかし、塩分無しでは生きてゆけません。特に、汗を多くかく人は、塩分補給も必要です。一度に何個も食べなければ良いのですし、減塩の物は保存の為の添加物が必要になってきます。
  余計な物は使わない、昔ながらの梅干です。
  孝子伝説で有名な岐阜県養老産の梅を、塩・焼酎・赤紫蘇 のみで漬けました。
       1パック(350g) 500円
         送料実費(郵便で送ります。)




       <プレゼント情報>

 月一回、農産物の無料プレゼントをします。(抽選)今月は「甘柿」です。
 約3kgを抽選で三名様にプレゼントします。私の家の柿の木には、もう実がありませんので、市場にて仕入れた地元産の物になります。大きい柿は高価ですので、小さいのでご勘弁下さい。 (このプレゼントは終了しています)

     <プレゼント申込み>
 メールにてお申込み下さい。(申込みは御一人様一口のみ有効)
メールの件名は、「柿応募」として下さい。
 当選されました方にはメールでご連絡致します。
当選連絡がありましたら、送付先住所・御名前をお教えください。

  申込み先  katuya-kanou@mui.biglobe.ne.jp

 出版テスト号の柿プレゼント、多数のご応募有難うございました。こんなにたくさんの方々が私なんかのメルマガを読んで戴けるんだと嬉しくてたまりません。しかし、柿を御送り出来るのは、今回分も合わせて六名様だけ。郵送費等もかかりますので、御許し下さい。水飲み百姓の私には、この数が限界です。  
 出版テスト号分で当選されたのは、濱崎千鶴様・山田千晴様・田代正子様の三名様です。無事、届きましたでしょうか? 
 それから、はずれてしまった人、ごめんなさい。色々メッセージを添えて戴き、御返事した方がよいかなと思ったのですが、数が多くて断念。この場にて、お詫び申し上げます。
 毎月一回のペースでプレゼントを実施する予定ですので、またご応募下さい。
 なお、出版テスト号で「柿プレゼント」にご応募戴きました方々は、自動的に今回のプレゼントの候補としてエントリーされています。まだ当選の可能性はありますよ。
 (但し、当選された三名様は、はずさせて戴きます。)



  発行者 加納克也
  ホームページ http://www2u.biglobe.ne.jp/~kanou/index.html
メールアドレス katuya-kanou@mui.biglobe.ne.jp


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を通して発行しています。
http://www.mag2.com/(マガジンID 0000050175)
 まぐまぐさん、ありがとう!