野菜果物大百科 第4号 「イチョウ」

 こんにちは! 発行者の加納です。
岐阜の、田舎百姓がお届けする野菜・果物・薬草等「有用植物」のメルマガです。基本的に週一回の発行ですが、発行者の気まぐれで、増えることも有ります。(通常、日曜日前後に発行しています。)という訳で、勤労感謝の日の増刊です。
 今回は、「イチョウ」です。


 紅葉の季節。黄色に色付いたイチョウが綺麗です。
イチョウは、中生代より太古のままの姿で生存する裸子植物で、生きた化石とも呼ばれます。 日本には、古い時代に中国より伝わり、神社や寺院の境内に植えられました。木材は、まな板に向くとされ、碁盤・将棋盤にも利用されます。

 江戸時代には、江戸市中の神社仏閣の門前は「火除地」として道路幅を広くとり、イチョウや青桐が植えられました。これは、燃えにくい樹木だという理由からです。特に、イチョウは「火事の時に水を吹く」と云うくらい火に強い木です。
 そんな訳で、東京にはイチョウの木が多いそうです。

 中国ではイチョウを「公孫樹」と呼びますが、これは、「公」(親父)が植えても、孫の代にならないと実が生らないということからの呼び名だそうです。
 しかし、いくら待っても実が生らない木もあります。というのは、イチョウには雄木と雌木があるからです。雄木には実が付きません。 街路樹として植えられているのは、たいてい雄木です。(実が落ちると処理が大変ですから…。)

 最近注目されているのが、イチョウの葉「ギンコ」です。
脳血管の血流を良くする働きがあり、学習能力を高める効果があるそうです。ヨーロッパではアルツハイマー症の薬として使われているとのことです。
 また、生殖機能回復の効果もあるということで、「バイアグラの代用ハーブ」としても使用されているようです。
 但し、使用するのは緑の葉です。今の季節の落ち葉では有りません。試してみたい人は、薬局へどうぞ。「ギンコ」です。


 イチョウの実がギンナンです。但し、利用するのは、硬い殻の内の部分です。 殻の外には、とてつもなく臭い果肉が付いています。素手で触ると、かぶれることがありますので御注意下さい。
 拾った実は、しばらく土に埋めて外の部分を腐らせ、水洗いして種子だけにします。
 種子の硬い殻にひびを入れてフライパンで炒り、殻を取って、中の身を利用します。少し、塩味を付けて食べると最高です。ひすい色の綺麗な食べ物です。 
 炒ったもの(もしくはゆでた物)を炊込みご飯や茶碗蒸にも利用します。

 ギンナンには強壮・強精作用があり、咳き止め・去痰薬としても知られています。肺結核の薬としても使用されたようです。(結核の疑いのある人は、まず病院へ行って下さい。)
 夜尿症の薬としても有名です。(炒ったギンナンを、寝る3〜4時間前に子供の年齢と同じ数食べさせると良いそうです。)

 ただ、ギンナンは効き目が強い為、食べ過ぎは禁物です。
「元気になりたいから」と一度にたくさん食べ過ぎると、ひどい目にあいますよ。(おなかピーピーになります。)
 過ぎたるは及ばざるが如し。ほどほどに。 
 特に、小さいお子さんには、あまり食べさせないで下さい。中毒する場合があります。
 ギンナンは「大人」の食べ物です。
(夜尿症の薬として使用する場合も、大きくなったのにどうしても止まらない時だけにした方が良いかもしれません。この場合も、まずは少量から。)

 最後に、ギンナン調理の裏技。ギンナンを炒るのは、なかなか面倒です。私がいつもやっている簡単な方法。
 用意するのは茶封筒。これへギンナンを入れます。(一度にたくさん入れないように。)入れたら、口を数回折り曲げ、電子レンジでチンします。封筒の中でギンナンが音を立ててはじけます。電子レンジから出して、熱いうちに殻を取ります。(簡単に取れます。)
 非常に簡単で楽な方法ですが、電子レンジメーカーの人に言ったら怒られるかも…。 危ないですので、封筒は常に新しい物を使いましょう。(三回も使えばボロボロになって穴があきます。)


        <通信販売>

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 ・ギンナン 市価の約四割引。大特価です。(岐阜県大垣市・安八郡内大手スーパー価格との比較)
     大粒 一袋(400g) 1000円 送料実費。
     小粒 一袋(400g) 500円 送料実費。
    ホームページに写真があります。大きさをご確認下さい。


 ・生ウコン(無農薬栽培)
   ウコンは乾燥品よりも生の方が効果的。近々、取り上げて解説する予定です。
   我が家の主力品です。
    秋ウコン 一ヶ月分(300g)700円
    春ウコン 一ヶ月分(300g)1000円
    紫ウコン 一ヶ月分(300g)1200円
     送料…ウコンに関しては、一注文につき300円。


       <プレゼント情報>

 月一回、農産物の無料プレゼントをします。(抽選)
 次は12月。品目は未定です。
 


  発行者 加納克也
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