野菜果物大百科 第5号 「ウコン」

 こんにちは! 発行者の加納です。
岐阜の、田舎百姓がお届けする野菜・果物・薬草等「有用植物」のメルマガです。
 今回は、私の主力生産品の「ウコン」です。

ホームページにも載せていますが、二年前から内容がほとんど変わっていない…。ごめんなさい。
ウコンの写真を御覧になりたい方は、覗いてやって下さい。
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~kanou/jump2.htm

   (野菜の情報を御待ちの方、申し訳ありません。
         次回は里芋でいこうかなと思っています。)
  なお、臨時のプレゼントが情報あります。



 ウコンは熱帯アジア原産の、ショウガ科の多年草です。琉球王朝秘蔵の薬草として知られ、最近注目されています。(琉球王朝は、砂糖とウコンに専売制度を敷いて厳重に管理していました。)
 日本には、琉球から薩摩へ伝わり、室町時代には全国に広まったようです。 そのころ、薩摩では琉球の1,5倍、関西地方では30倍の高値で取引されたという高貴薬です。


 薬効としては、肝臓障害・高血圧症・糖尿病・狭心症・脳血栓・胃もたれ・胸焼け・癌予防等に良いとされるのですが、日本で利用されているウコンには三種類有り、効果が違います。

 肝臓障害に最も効果が高いとされるのが「春ウコン」です。
利用する部分の「根茎」はレモン色をしていて、三種類の内で最も刺激の強い味がします。春に赤い花を付けるため、春ウコンと呼ばれます。

 最近、注目されているのが「秋ウコン」です。クルクミンという活性酸素を消去する作用のある成分を多量に含んでいます。根茎は橙色をしていて、秋に白い花を咲かせます。(ホームページに写真が載せてあります。今日25日の、資生堂さんのでっかい新聞広告の写真も、秋ウコンのようです。) 味は、泥臭いのですが、香りは良いです。
 通常、ウコンと云えば、この秋ウコンを指し、薬用の他にも、食品の色素・染料(黄色)にも使用されてきました。 
身近なところでは、カレー粉や沢庵漬けです。 香辛料のターメリックというのは、秋ウコンのことです。
 秋ウコンで染めた綿布をウコンモメンと呼び、書画や衣服を保護する包み布として使用しました。また、赤ちゃんの肌着にも使われました。防虫殺菌効果があるからです。

 もう一種類は、紫ウコンです。ガジュツと云う名前で聞いたことがあるかもしれません。紫色の花をつけます。根茎は白紫色で、他の二種とは違い、黄色色素のクルクミンは殆ど含んでいません。非常に素晴らしい芳香を持ち、収穫していても良い気分になります。胃薬として使用されてきたのですが、血液を浄化し、血管や脳細胞の老化予防の効果もあるそうです。


 今、テレビや雑誌で取り上げられて注目されているのは、ウコンの中の「クルクミン」という成分です。春ウコン・秋ウコンに含まれる黄色の成分で、特に秋ウコンに多量に含まれています。
このクルクミンには、体内の余分な活性酸素を消去する作用があります。
 活性酸素は体にとって「全く不要のモノ」ではありません。侵入してきたウイルスを殺したりする役目があり、必要があって存在しています。 しかし、増えすぎた活性酸素は、細胞・遺伝子をも傷つけてしまいます。体を酸化させ、老化させてゆくのです。(鉄くぎが、さびてボロボロになるのと同じようなものです。)
遺伝子に傷が付けば、癌になる原因にもなります。
 ストレスや不規則な生活で、活性酸素が異常増加するそうですので、そのような環境にさらされている現代人には、クルクミンは、「救世主」かもしれません。

 ウコンと云えば、肝臓の薬として良く知られてきました。特に春ウコンが肝臓には良いとされてきました。 アルコールの代謝を良くし、肝機能を正常化させるこいうことで、「呑んべえ」の味方です。  実は、私も酒好きで、春ウコンを毎日ガリガリかじっております。初めて試した時は、「これは人間の口にするモノか!?」というような刺激の強いひどい味…。しかし、慣れとは恐ろしい物で、今では、呑んだ後にはこの刺激がたまらなく良いのです。  春ウコンを飲む(食べる?)ようになってから二日酔いになったことがありません。 
 私がウコン栽培・通信販売を始めてだいぶ経ち、肝臓が悪いと云う人には春ウコンをお勧めしてきました。
 しかし、最近は「クルクミンがアルコール代謝を良くし、肝機能を正常化する。クルクミンを多く含む秋ウコンが肝臓に良い。」 とされています。 通販の御得意さんでも、春ウコンから秋ウコンに替える方もあり、春ウコン好きの私は、少々戸惑っております。 
 最近の研究は、ウコンの中の成分の一つ、「クルクミン」のみに注目しているのであり、「クルクミンのみが良い」のであれば、含有量の多い「秋ウコン」が肝臓には良いということになります。
 しかし、昔から「肝臓には春ウコンの方が効き目が強い」と云われてきていますので、もしかすると春ウコンには、まだ知られていない有効成分があるのかもしれません。
 田舎百姓の私には、分かりかねることですが、もし、薬学関係の研究をなさっていらっしゃる方、このメルマガをご覧でしたら、是非研究してみて下さい。
思いがけない発見があって、一躍有名になれるかもしれませんよ。



 ウコンの利用できる部分は、根茎だけではありません。
よく知られているのは鑑賞用の「花」です。ウコンの花はとても綺麗です。花屋さんでも「クルクマ」の名で売られています。もっとも、花屋さんにあるのは大部分は色鮮やかな園芸用品種の物です。
 なかなか気難し屋で、花を咲かせるのは大変ですが、ウコン類の中でも秋ウコンは、比較的良く花を付けます。(ホームページの写真が、秋ウコンのモノです。)
花が見たい場合は、根茎を大きい塊のまま植え、多めに肥料をやって育てます。

 ウコンの葉も利用できます。香りの良い、秋ウコンや紫ウコンの葉は、料理の盛り付けの際、敷物等に使えます。(殺菌効果もあります。)
 秋ウコンや紫ウコンの葉は御風呂に入れても良い香りで、体を温め血行を良くする効果があります。 但し、残り湯は洗濯には使用できません。秋ウコンの場合、白い物を洗うと黄色くなることがあります。(染料にするくらいのモノですから…。)
 ただ、ウコンの葉を利用しようとすると、自分で栽培しなければ手に入れるのが難しいですが…。

(我が家のウコンは12月始めまでには全て収穫してしまいます。黄色くなってきてしまっていますが、葉がほしい方ありましたら、送料・梱包資材料と少々の手間代程度でお送りします。メールでご相談下さい。)


 よく質問を受けるのは、ウコンの旬です。 通常は春に植えて秋に収穫します。旬は、秋ということになるでしょうか。熱帯性の植物ですので寒さと乾燥に弱く、冬の間は暖かい土中に埋めて保存します。 私は温室内に深穴を掘り、そこで冬越しをさせています。
 夏は生育期間ですので、7月〜9月は品質はあまり良くありません。 生のウコンは、春までに夏の分をまとめ買いして、冷凍保存されるのを御勧めします。すりおろして薄く広げて冷凍すると場所を取りませんし、小割りして使えますので便利です。


 今年の9月24日〜27日に沖縄へ行ってきました。沖縄はウコンの本場。亜熱帯で一年中よいウコンがあるものと思っていたら、沖縄本島の市場のウコンを見てビックリ。 小さくて干からびたようなのばかり…。畑のウコンも葉が小さく、どうしてしまったものか…。
ところが、石垣島へ渡ると、こちらはホレボレするような見事なウコンがズラリ…。
気候の影響なのでしょうか? 本島は雨が少なかったのかな?それとも、他に理由が?
来年一月終りに、もう一度行って確かめてきます。
        (来年のことを云うと鬼が笑うって?)



       <通信販売>

 ご注文はメールにて、件名を「注文」として送信して下さい。
 注文品目・数量・送り先住所・郵便番号・電話番号・御名前を
お知らせ下さい。(FAXでの注文もOKです。)
 なお、代金は、品物に同封の郵便振替用紙で郵便局にて払い込
み下さいますよう御願い申し上げます。
   申込み先 katuya-kanou@mui.biglobe.ne.jp


 ホームページも御覧ください。
     http://www2u.biglobe.ne.jp/~kanou/jump4.htm


 ・生ウコン(無農薬栽培)
    秋ウコン 一ヶ月分(300g)700円
    春ウコン 一ヶ月分(300g)1000円
    紫ウコン 一ヶ月分(300g)1200円
     送料…ウコンのみのご注文の場合は、
              一注文につき300円。

 ・ギンナン 市価の約四割引。大特価です。(岐阜県大垣市・
   安八郡内大手スーパー価格との比較)
     大粒 一袋(400g) 1000円 送料実費。
     小粒 一袋(400g) 500円 送料実費。
    ホームページに写真があります。大きさをご確認下さい。




       <プレゼント情報>
 
 臨時プレゼント。
  ホームページを見たというスポーツ新聞広告社の方に誘われ
 て、今回初めて新聞広告なるものを出してみました。
  11月21日の「スポーツニッポン」テレビ面情報BOX(九州全
 県・山口・島根・沖縄地区)に5×9cmの大きさで載りました。
 内容は、ウコンの通信販売の情報です。
  この、「初体験」を記念して下記問題正解者に、メルマガ第
 4号紹介の「ギンナン」をプレゼントします。
  では、問題です。 

 「今回の私の新聞広告を見て、電話もしくはFAXをして下さった
 人は何人だったでしょう。」

  締め切りは12月1日。応募はメールで、件名を「応募」とし
 て送信して下さい。
  プレゼント用のギンナンは小粒のもので、1kg用意しました。
 正解者人数で分割してお送りします。
  ずばり正解の人がいなかった場合は一番近い人にお送りします。
  ご応募、御待ちしています。なお、応募はお一人様一口のみ
 有効とさせて戴きます。 正解は、次号で発表します。




  発行者 加納克也
  ホームページ http://www2u.biglobe.ne.jp/~kanou/

メールアドレス katuya-kanou@mui.biglobe.ne.jp


このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
を利用して発行しています。
http://www.mag2.com/ (マガジンID 0000050175)

 まぐまぐさん、ありがとう!