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  薬草・ハーブ! サンプル誌

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シソ

 春と云えば、嫌〜な花粉症。皆さんは大丈夫ですか? 今回は、花粉症に効果があると云われる「シソ」です。

 シソは、ヒマラヤ辺りが原産とされる植物です。日本には、奈良時代頃、主に灯火油を採る為の原料として伝来したようです。種子から採れる油を灯火用に使用したのです。
 薬用植物としても古くから利用され、漢方では葉を「蘇葉」、種子を「蘇子」と呼んで、「邪気を払い、心身を爽やかに保つ」とされています。 具体的には、発汗・解熱・鎮咳・健胃・鎮静・解毒作用があるとされているようです。

 シソには、大きく分けて二種類あります。青紫蘇と赤紫蘇です。青紫蘇は「大葉」とも呼ばれて、主に薬味に使われます。 魚毒を弱めるとして、刺身によく添えられています。
 一方、赤紫蘇は、加工用に多く使われます。梅干には、無くてはならない物です。また、梅干を漬ける時に入れた赤紫蘇を乾燥させて粉にした物は、「ゆかり」と呼んで、ふりかけにされます。

 シソは、葉の部分だけでなく、芽や花も利用出来ます。大葉と同じ様に刺身のツマにされます。色が綺麗ですので、赤紫蘇が多く使われるようです。
 種子は漬物等に使われます。硬くなる前に若採りして、塩漬けにして保存します。こちらは、青紫蘇の方がアクが少なくて良い様です。

 シソは、一度栽培すると種がこぼれて、翌年は種まきをしなくても生えてきます。
 しかし、青紫蘇と赤紫蘇を同じ所で栽培していると、交配してしまいます。赤紫蘇には、非常に良い香気があるのですが、その香気が消えてしまうことがありますので御注意ください。


 さて、最近の研究では、「シソには免疫力を高めて、アレルギー症状を緩和させる作用がある」といわれています。花粉症に特に効果を発揮するとして、注目されています。
 古くから薬用利用されているのは赤紫蘇ですが、効き目は、青紫蘇でも赤紫蘇でも同じです。煎じて飲むだけの簡単なモノです。(最近は青紫蘇の方が手に入れやすいかもしれません。但し、スーパーで買うとビックリするような値段…。簡単に栽培できますので、家庭菜園をされている人は是非、植えてみて下さい。種まき時期は、3〜4月。ちょうど今です。)

 実は、私も数年前まで花粉症に悩まされていました。しかし、夏にシソで作った飲料を飲む様になってから花粉症の症状が軽くなってきました。(ウコンも飲んでいますので、そちらの効果かもしれませんが…。)飲んでいるのは、赤紫蘇の煎じ汁に酸味と甘味を加えたものですが、非常に美味しくて、さらに健康に良いのですから最高です。
 通販をしていたのですが、大好評戴き、品切れになってしまいました。申し訳ありません。シソ25g程を水1・5リットルで煮出し、クエン酸をスプーン1杯と砂糖50gを加えるだけでできます。 
 酸味を付けることで「赤」に発色し、とても綺麗な色になります。そのまま飲むだけでなく、ウイスキーやウオッカを加えても、美味しいカクテルになります。 花粉症の人も、そうでない人も、是非、御試し下さい。
 

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発行者 加納克也 katuya-kanou@mui.biglobe.ne.jp

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