伊富神社(いとみじんじゃ)

伊富神社 < 安八の神社



 

鎮座地 岐阜県安八郡安八町牧905番地
御祭神 天火明命(アメノホアカリノミコト)
      木花開也比賣命(コノハナサクヤヒメノミコト)
      豊受大神(トヨウケノオオカミ)
      美都波能賣神(ミズハノメノカミ)
 創立年は不詳ですが、神社名「伊富」は「伊富部=伊福部・いぶきべ」の略とされ、伊福部氏の祖神「天火明命」をお祭りする神社です。
 伊福部氏は美濃・尾張地域を治めた「尾張連」の一族であり、伊吹山麓を中心に勢力を張っていた製鉄技術を持った氏族と考えられます。 勢力中心地の伊吹山麓には天火明命をお祭りする美濃国二ノ宮「伊富岐神社」があります。また近くの垂井町に鎮座の一ノ宮 「南宮大社」は金属の神「金山彦命」をお祭りする神社であり、摂社には天火明命がお祭りされています。さらに愛知県一宮市(旧葉栗郡木曽川町)にも式内社「伊富利部神社」があり、若都保命(天火明命の子孫で金属精錬に関わる神)をお祭りしています。 これらの古社に挟まれた地であるから、この地も伊福部氏の勢力範囲であったことが想像され、祖神の天火明命をお祭りする当社が創建されたと思われます。
 また、当社鎮座地の「牧」は古くは「馬置」と書き、馬の生産地であって、文武天皇(679〜707年)の頃より朝廷に馬を供出してきた処とされます。馬も金属も武具として非常に重要な物であります。この頃の安八郡の郡司は伊福部氏であった記録があり、統治氏族の祖神を祭る神社ということから奈良時代頃にまで遡る古い歴史を持つ神社ではないかと考えられます。
 文正元年(1466年)9月18日に渡辺重郎右ヱ門源為久によって阿弥陀仏坐像が御神体として奉献、天正4年(1576年)に渡辺新左衛門宗保が狛犬を奉納、天正10年(1582年)に社殿の造替の伝えがあります。 また、文化4年8月遷宮の棟札が現存します。
 明治6年1月には、小泉村、大村、直江村、平村、牧村、馬之瀬村、古宮村、米野村、深池村、牧新田村、難波野村、今福村の十二ヶ村郷社に列せられ、さらに明治40年3月27日に岐阜県の神饌幣帛料供進指定社となりました。
 上古の昔よりこの地を見守り続けていらっしゃる神社であります。
合祠
 大正8年4月21日に牧村字三十六石に鎮座の無格社「水神社」を合祠しました。御祭神は「美都波能賣神」です。
 昭和5年10月10日には、境内社「浅間神社」・「御鍬神社」を合祠しました。
 この浅間神社は寛文元年(1661年)の鎮座で「富士社」、「富士権現社」とも呼ばれ、「木花開也比賣命」が御祭神です。元は牧村の別の地にありましたが後に境内社となり、当社本殿改築の際に合祠されました。
 御鍬神社は、御祭神は「豊受大神」です。

祭典 新年祭           1月2日 午前10時 
    氏子厄除祈願祭     2月11日 午前9時頃(月次祭終了後受付開始)
      春季戦没者慰霊祭  4月13日 月次祭終了後
    豊年祈願祭(農上祭)  6月中旬
    例祭            10月「体育の日」前の日曜日 午前10時
      秋季戦没者慰霊祭 例祭同日 例祭祭典終了後
    月次祭          毎月13日(2月のみ11日、1・10月は無し)午前8時頃

   *戦没者慰霊祭は、二の鳥居外参道脇の忠魂碑において斎行します。
   *祭典日時は、年によって変更になる場合もあります。
  
御祭神の御神徳
 天火明命
 天孫ニニギノ命の兄君に当たられ、ニニギノ命とは別に天降られ、国土を開拓された神様です。御神名「ホアカリ」は「穂赤熟」で、稲穂が熟して赤らむことを表し、農業神・国土開拓の守護神として崇められています。また、商売繁盛・陸海空の交通安全・除災招福・傷病平癒・鉱業金属加工守護の御利益でも知られます。
 木花開也比賣命
 山の神「大山祇神」の娘に当たられ、大変な美人の神様として知られます。美しくなりたいと願う女性からの信仰篤く、恋愛成就・家内円満の御神徳高い神様です。一夜で身籠られ、火中で出産されたとの話から子授け・安産・魔除け・子供守護の御神徳でも有名です。また、『木花(コノハナ)」は桜のことであって、桜が咲き誇るように物事を繁栄させる「成功・成就」の神様であり、春の気をもたらす農業守護神でもあります。
 豊受大神
 伊勢の神宮「外宮」の神様で、食物を司る神様です。農業をはじめ、全ての産業の守護神として知られます。
 美都波能賣神
 水を司る神様です。水難除け・祈雨止雨祈願他、水に関する全てのことに御神徳ある神様です。 子授け・安産の神様ともされます。
頒布品 神札       初穂料一体 500円 
      御守       初穂料一体 300円
      交通安全御守 初穂料一体 500円
出張祭典 (地鎮祭等ご奉仕致します)

御祈祷

 家内安全祈願・車祓・初宮詣・七五三詣・厄除け等の御祈祷は、新年祭・月次祭後に御奉仕します。
当日、新年祭・月次祭開始時間前までに社務所へお申し出下さい。
(できましたら、前日までに御予約頂けますと有り難く存じます。)
 御祈祷料は5000円から御気持ちで承ります。

 御祈祷予約はこちらにメールもしくはFAXしてください。
     御祈祷予約メール
     FAX番号 0584−68−1126
  御名前・祈願内容・御希望月・参列予定人数・電話番号(FAX番号)をお知らせ下さい。
  メールには48時間以内に御返事させて頂いています。
 48時間以内に返信がない場合はメールが届いていないことが考えられますので、御手数ですがFAXにて再度御連絡ください。

神前結婚式

 神前結婚式は宮司まで御相談下さい。十二単での挙式も出来ます。
  (氏子の人は十二単の使用料が無料になります。)
     宮司へメール
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