十六ササゲ

 東海地方伝統野菜(岐阜・愛知・三重近辺)
  
   十六ササゲの若莢(上)と、熟莢・種(下)

 私の住む岐阜県はじめ東海地方で栽培されてきたササゲです。(この地方では「ササギ」という呼び方をする場合もあります。)
色が薄くて白っぽい感じで、お尻の部分が少し赤くなっています。 莢の長さは30cm前後で、中に16粒の種が入っていることから、こう呼ばれるということですが、実際に数えてみましたら、そうでもありませんでした…。

 柔らかくて美味しいのですが、お尻に色がついていることから、長さをキチンと揃えないと見た目が悪い為に出荷に手間がかかり、あまり市場には出ません。
 主に、農家の自家消費用として栽培されて来ていますが、
最近は岐阜県羽島市・本巣郡糸貫町の農家が栽培に力を入れて、共同出荷されているようです。

   (野菜果物大百科第79号より)

伝統野菜ページ   トップページ