小松菜

 関東地方伝統野菜(現在は全国で栽培)

 「小松菜」は、関東で栽培されてきたツケナです。(現在は、全国に広まっています。)「ククタチ」という蕪(かぶ)が原種で、江戸の小松川村で「葛西菜」と呼んで栽培されていました。
 徳川五代将軍綱吉が鷹狩に訪れたとき、この菜っ葉を汁にして献上したところ非常に喜ばれ、土地の名を取って「小松菜」の名を賜ったという由緒正しいツケナです。
 丈夫な菜ですので、周年栽培できますし、収穫後の日保ちも良いです。カロチン・カルシウム・鉄分も豊富な健康野菜で、アクも少ないスグレモノです。周年栽培できるとは云っても、やはり旬は秋〜冬。霜に数回当たったものは、甘味が増して最高です。

        (野菜果物大百科10号より)

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