モーウイ(毛瓜)

 琉球野菜       

 キュウリの一種ですが、若採りせずに完熟させてから収穫・利用する種類です。沖縄本島中北部で多く栽培されますが、黒イボ種の華南型キュウリで、地這い栽培されます。
日本に導入された華南型キュウリの原型に近い種類とされ、珍しい物です。  いつ沖縄に伝わったのか定かでありませんが、15世紀以前に中国から伝わったのではないかとされています。

 このモーウイの代表的な料理として、「モーウイウブサー」があります。中のわたをとり、皮をむいて食べやすい大きさに切った物を脂で炒めてから、味噌といりこでゆっくり煮込んで出来上がり。モーウイから水分が出てきますので、水は入れなくても良いそうです。シイタケ・昆布・ジャガイモ等を加えても良いということです。

 この他、漬物や、スライスしてサラダにもしたりするそうです。青臭くなくて美味しいそうですが、私はまだ食べた事がありません。今年は栽培していますので、味わってみたいと思っています。

   (野菜果物大百科第74号より)

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