聖護院胡瓜

伝統京野菜(現存しない種類)

 聖護院キュウリは、伝統京野菜の一つです。京都聖護院地区で江戸時代の天保年間(1830〜1843)頃から促成栽培で作られてきたという種類。
 華南型の黒イボ種で、肉質が締まり、香りが良いキュウリであったとされています。
大正時代くらいまでは、支柱を使わない地這い栽培されていたそうで、その後は支柱栽培もしたようです。しかし、他品種に圧されて昭和の中頃から栽培されたくなり、絶えてしまいました。

 現在、聖護院節成キュウリという種類のキュウリがありますが、これは純粋の「伝統京野菜の聖護院キュウリ」ではないようです。しかし、それに非常に近い種類であるようです。

   (野菜果物大百科第73号より)

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