対州ソバ

 長崎県対馬の在来種ソバ

 ソバは中国から朝鮮を通って日本に渡って来たと考えられていますが、その経由地の「対馬」には、在来種のソバが残っていまして、今も栽培されています。
 非常に原種に近い型のものだそうで、小粒で収量も少ないのですが、風味は強いということです。 対馬は平地が少なくて、稲作には向かない地です。昔は麦を主食にしていたのだそうですが、短期間で収穫できるソバも大切にされ、弧島であった為に交雑せずに、古い純系のソバが残ったのでしょう。

   (野菜果物大百科第86号より)

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