親田辛味大根
長野県伝統野菜
栽培されているのは、長野県下伊那郡下条村親田というところ。こちらの佐々木 圭さんという方の家に代々伝わっていて、江戸時代の正徳年間(1713年頃)に、尾張徳川家に献上したという記録も残っているという、由緒正しい大根です。
見た目はカブのような大根で、白いモノと赤いモノがあり、おろしてソバの薬味にします。水分が少なくて非常に辛いのですが、特有の甘味も含んでいるということです。
交雑しかけていた種を地元の人と研究者で協力して復活させ、村の特産品としたということで、話題になっています。現在では栽培組合が結成され、全国に発送されているようです。
ソバやうどんの他、焼き魚(特にサンマ等の脂の多い魚)や天ぷらの薬味にも合い、 大根おろしを、そのまま天ぷらに載せて食べるのがお薦めということです。
(野菜果物大百科第56号より)
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