薬ウコン(クニッツ)
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(断面画像は、右がクニッツ、左は秋ウコン)
クスリウコン(クニッツ) Kunyit
学名 Curcuma Domestica Val. Zingiberaceae
インドネシア原産で、現地では健康維持の為に伝統的に愛用されている種類です。 5〜6月に白い花を咲かせ、葉の裏は毛がなく、ツルツル。秋ウコンに近い種類ですが、秋ウコンより小型です。
しかし、話題の有効成分「クルクミン」は秋ウコンよりも格段多く含まれ、さらに亜鉛の含有量も多いそうです。
根茎の断面の色が濃いオレンジ色で、そこからも色素分のクルクミンが多い事が分かります。当然その分、効果も秋ウコンより高くなります。また、秋ウコンは少し泥臭いですが、クニッツは香りも素晴らしく、料理用としても向きます。
この種類は、日本国内で生の物を手に入れるのは困難です。というのは、植物検疫での規制植物になっているからです。産地のインドネシア(その他、東南アジア諸国も同様)には「バナナネモグリセンチュウ」という害虫がいて、これが国内に侵入するのを防ぐ為、持ち込みが禁止されています。現地に出かけて買ってきても、空港の検疫で没収になってしまいますので、ご注意ください。(ウコン類だけでなく、ショウガ類も同じです)
国内に持ち込むには、まず土が着いていないことが大原則。その上、現地政府機関によって栽培地の検査を実施し、害虫のいないことを証明する証明書を発行してもらっていないといけません。この証明書を添付して検疫を受け、国内の検疫が通れば、輸入可となります。
ですが、この証明書を発行してもらうのが大変です。栽培地の検査が必要ですので、大学の研究員に栽培地まで来てもらって検査してもらわないといけませんし、その検査が済んでもさらに二次検査があって、何度も大学や役所を往復しなければならないようです。時間がかかりますので旅行のついでに手続きをするというこは無理。また、研究員の送迎等で費用もかかります。
有難いことに、現地に移住された日本人とお知り合いになることができ、お骨折り戴いて証明書をとってもらい、少しの量を手に入れる事ができましたが、遠い外国のこと。輸送に1週間以上かかります。その為に、品質がよくありませんでした。何とか数株、芽が出そうな物があり、徐々に増やしています。